原爆を伝える ナガサキ写真展 1

ファットマン 1945年8月 米軍撮影(米国立公文書館所蔵)

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原爆を伝える ナガサキ写真展 1 ファットマン 1945年8月 米軍撮影(米国立公文書館所蔵)

2015/07/14 掲載

原爆を伝える ナガサキ写真展 1

ファットマン 1945年8月 米軍撮影(米国立公文書館所蔵)

ファットマン 1945年8月 米軍撮影(米国立公文書館所蔵)

1発の原子爆弾が長崎の街にどのような惨劇をもたらしたのか-。「あの日」から70年目の夏、長崎平和推進協会写真資料調査部会(深堀好敏部会長)は、収集、調査してきた写真の中から約130点を「被爆70年ナガサキ原爆写真展」(22日から、長崎市立図書館)で展示、公開する。このうち6枚を選び、同部会に解説してもらう。
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長崎に投下された原子爆弾ファットマンは胴体直径1・52メートル、全長3・25メートル、重さ4・5トンとされる。米国本土で製造され、部品に分けられ出撃基地である南太平洋テニアン島に運び込まれ、同島で組み立てられた。米軍撮影の映画によると本体は黄色に塗装され、爆撃機B29に積み込まれ、長崎に投下されることになる。
写真は昨年、長崎市が米国立公文書館で実施した写真資料調査で入手したが、これまで長崎原爆資料館にはテニアン島での投下前の写真はなく、同調査で初めて入手した。公文書館に保存されている写真には「TOP SECRET」の赤い印が押されている。
1発の原子爆弾によって長崎に当時いた約21万人のうち7万3884人が亡くなり、7万4909人が負傷。爆心地から4キロ以内にある約2万戸の建物などが全半壊などの被害を受けた。

被爆70年ナガサキ原爆写真展(長崎平和推進協会、同協会写真資料調査部会、長崎市立図書館主催) 22日~8月3日(午前10時~午後5時、28日は休み)、長崎市興善町の市立図書館多目的ホール。入場無料。