子育て、家族支援に取り組む佐世保市のNPO法人「ちいきのなかま」は、「はなさんば助産院」と連携しての産前産後の家族支援を開始した。同法人理事長の山﨑翠さん(44)は「互いにできない部分を補い合えるので、利用者により充実したサポートを提供できる」と笑顔で話す。
地域のつながりが希薄になっている昨今、母子は孤立しやすく悩みも一人で抱えやすい。母親がきちんとご飯を食べて栄養をとり心や体を休める時間をとることも難しいという。
このような状況を踏まえ同法人は母親が安心して子育てができる環境づくりに役立とうと料理や掃除、赤ちゃんの沐浴(もくよく)などを手伝う産前産後の家事サポートに2019年から取り組んでいる。山﨑さんはサポートをする中で母親たちから子どもの発達や母体について尋ねられることがあったが専門外のため対応できず、もどかしさを感じることがあった。
他方、市総合医療センターで助産師として長年勤務していた坂口千鶴子さん(60)は、新型コロナウイルス禍の経験から入院中だけでなく退院後の母子にももっと寄り添いたいとの思いを強くさせていた。同法人から連携の声をかけられると快諾。退職して「はなさんば助産院」を知人と設立し、昨年11月から同法人との連携を始めた。
特に初産では何が問題で何を相談すべきかも分からない場合が多く、インターネットの偏った情報をうのみにして必要以上に自分を責めたり悩みを抱えたりするケースがあるという。経産婦でも産後うつ罹患(りかん)のリスクはあるため周囲のサポートが重要となる。
この点、家事サポーターと助産師のそろっての訪問を受けることで、母親は家事をしてもらえると同時に専門家とゆっくり話をすることができ心身の休息につながる。また、立場が違う人らから支援を受けることで家族は多様な意見、助言を聞くことができ包括的なサポート享受に結び付く。
坂口さんは「私たちの支援は従来“隣のおばちゃん”がしていたこと。自宅で母乳の飲ませ方や赤ちゃんとの向き合い方など具体的に聞くことで、より安心して子育てができるようになると思う。限界まで我慢せずに、気軽に利用してほしい」と呼びかける。山﨑さんは「もっと頼っていいということを知ってほしい。少しでも笑顔で子育てと向き合えるようお手伝いがしたい」と話した。
利用希望者は市の「産前産後家事・育児支援事業」や「産後ケア」を通して申し込みができる。各団体に直接申し込むこともできる。問い合わせは「ちいきのなかま」(電090・9498・3608)。
地域のつながりが希薄になっている昨今、母子は孤立しやすく悩みも一人で抱えやすい。母親がきちんとご飯を食べて栄養をとり心や体を休める時間をとることも難しいという。
このような状況を踏まえ同法人は母親が安心して子育てができる環境づくりに役立とうと料理や掃除、赤ちゃんの沐浴(もくよく)などを手伝う産前産後の家事サポートに2019年から取り組んでいる。山﨑さんはサポートをする中で母親たちから子どもの発達や母体について尋ねられることがあったが専門外のため対応できず、もどかしさを感じることがあった。
他方、市総合医療センターで助産師として長年勤務していた坂口千鶴子さん(60)は、新型コロナウイルス禍の経験から入院中だけでなく退院後の母子にももっと寄り添いたいとの思いを強くさせていた。同法人から連携の声をかけられると快諾。退職して「はなさんば助産院」を知人と設立し、昨年11月から同法人との連携を始めた。
特に初産では何が問題で何を相談すべきかも分からない場合が多く、インターネットの偏った情報をうのみにして必要以上に自分を責めたり悩みを抱えたりするケースがあるという。経産婦でも産後うつ罹患(りかん)のリスクはあるため周囲のサポートが重要となる。
この点、家事サポーターと助産師のそろっての訪問を受けることで、母親は家事をしてもらえると同時に専門家とゆっくり話をすることができ心身の休息につながる。また、立場が違う人らから支援を受けることで家族は多様な意見、助言を聞くことができ包括的なサポート享受に結び付く。
坂口さんは「私たちの支援は従来“隣のおばちゃん”がしていたこと。自宅で母乳の飲ませ方や赤ちゃんとの向き合い方など具体的に聞くことで、より安心して子育てができるようになると思う。限界まで我慢せずに、気軽に利用してほしい」と呼びかける。山﨑さんは「もっと頼っていいということを知ってほしい。少しでも笑顔で子育てと向き合えるようお手伝いがしたい」と話した。
利用希望者は市の「産前産後家事・育児支援事業」や「産後ケア」を通して申し込みができる。各団体に直接申し込むこともできる。問い合わせは「ちいきのなかま」(電090・9498・3608)。