補助金の返還を求め提訴 長崎・南島原サテライトオフィス問題 事業者のエバーグリーン

長崎新聞 2024/11/21 [11:00] 公開

長崎県南島原市の道の駅「ひまわり」にサテライトオフィスを整備する事業が頓挫した問題で、事業者だったエバーグリーン(佐世保市)が、事業の補助金が渡ったコンサルタント2社と福岡市の下請け業者を相手に、補助金計6800万円の返還を求める訴訟を福岡地裁に起こしたことが20日、分かった。提訴は15日付。
 エバーグリーンの代理人弁護士によると、補助金9千万円を南島原市から概算払いされた施工業者の成和(福岡市)が資金難で訴訟を起こせないため、成和から債権譲渡を受けた上で、エバーグリーンが提訴したという。
 エバーグリーン取締役の地頭薗哲郎氏は「弊社に補助金は1円も入っていない。コンサルタントからキックバックも断じて受けていない。債権回収に全力で取り組みたい」と話した。