昨年11月に発売された筋萎縮性側索硬化症(ALS)の新薬「ロゼバラミン(一般名メコバラミン)」の出荷が制限されているとして、患者団体の日本ALS協会が3日、治療を希望する患者に影響が出ないよう、供給体制の早急な改善に向けた対応を厚生労働省に求めた。製造販売するエーザイにも同様の要望をしている。
ALSは全身の筋肉が徐々に動かせなくなる難病。国内の患者数は約1万人とされる。新薬は神経がうまく働かなくなるのを防ぎ、症状の進行抑制効果があるとされる。
エーザイは、需要が当初の想定を大きく上回り、安定した生産体制を整えるのに約2年かかると説明した。