廣中(日本郵政G)3位! 日本人トップの好タイム 陸上女子5000、Gゲームズinのべおか

長崎新聞 2025/05/06 [12:15] 公開

【女子5000メートル】先頭集団で外国勢と競り合う廣中(日本郵政グループ)=延岡市西階陸上競技場

【女子5000メートル】先頭集団で外国勢と競り合う廣中(日本郵政グループ)=延岡市西階陸上競技場

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陸上の「ゴールデンゲームズinのべおか」は4日、宮崎県の延岡市西階陸上競技場で行われ、女子5000メートルは廣中璃梨佳(日本郵政グループ、長崎県大村市出身)が15分5秒69の好タイムで日本勢トップの3位入賞を果たした。ルーシー・ドゥータ(愛媛銀行)が15分3秒66で優勝した。

 国内のトップ選手をはじめ、小学生から実業団まで約460人が出場。約1万6千人(主催者発表)の観客が見守る中、800メートルから5000メートルの19レースで熱戦を繰り広げた。

 廣中はハイペースとなった序盤から先頭集団でレースを進めた。最後に外国勢2人にかわされたが、日本選手権参加標準記録を大きく上回る好タイムでゴールした。

 男子5000メートルは1万メートルの日本記録保持者の塩尻和也(富士通)が13分13秒59で日本勢トップの7位。エマニュエル・キプルト(旭化成)が13分6秒71で優勝した。

◎「自信になった」

 女子5000メートルの廣中(日本郵政グループ)は最終盤に外国勢2人にかわされたが、序盤からレースをリードして3位でフィニッシュ。15分5秒69という好タイムを出して「自分の思うような走りができた。自信になった」と笑顔でレースを振り返った。

 故障に苦しんだ昨季。出場資格を得ていた夏のパリ五輪1万メートルも無念の辞退となったが、今年4月の日本選手権1万メートルを制して復活を印象づけた。この日も「動きに切れが出てきた」という言葉通りに、積極的に上位集団でレースを展開。ペースメーカーが外れた後も、先頭で外国勢を引っ張った。

 次は今月下旬のアジア選手権(韓国)で1万メートルに出場予定。その後も秋の世界選手権(東京)をにらんだレースが続く。日本女子長距離界のエースは「世界選手権に向けて、しっかり合わせていきたい」と意気込んでいた。