富士急コースター挟まれ男性死亡 「ええじゃないか」点検中29歳

共同通信 2025/02/28 [20:47] 公開

従業員が死亡した事故を受け、記者会見で謝罪する富士急ハイランドの松村武明社長=28日午後、山梨県富士吉田市

従業員が死亡した事故を受け、記者会見で謝罪する富士急ハイランドの松村武明社長=28日午後、山梨県富士吉田市

  • 従業員が死亡した事故を受け、記者会見で謝罪する富士急ハイランドの松村武明社長=28日午後、山梨県富士吉田市
  • 富士急ハイランドのジェットコースター「ええじゃないか」=撮影年月日不明(国交省提供)
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 28日午前11時50分ごろ、山梨県富士吉田市の富士急ハイランドで、ジェットコースター「ええじゃないか」の点検作業中だった従業員の嘉村伊織さん(29)が、車輪とレールの間に挟まれ負傷したと周りにいた従業員から119番があった。県警富士吉田署と地元消防によると、ドクターヘリで甲府市の病院へ搬送されたが、死亡が確認された。

 嘉村さんは28日午前11時45分ごろ、ええじゃないかのホーム付近で停止中の車両の下に潜り込んで点検していたところ、何らかの原因で車輪とレールの間に腰などを挟まれたとみられる。ええじゃないかは整備のため終日運休していたという。

 事故を受け、同社の松村武明社長は記者会見を開き「不幸な事故に遭い、心よりお悔やみ申し上げる」と謝罪。ええじゃないかの営業を当面見合わせると発表し「安全対策、原因究明をしっかり進める」と述べた。

 ええじゃないかを巡っては2007年12月、ブレーキパッド交換中の男性従業員が、突然動いた車輪とレールの間に腹部を挟まれ、重傷を負う事故があった。