15歳未満の子ども 長崎県14万5659人 過去最少更新、総人口の11.9%

長崎新聞 2025/05/05 [11:50] 公開

長崎県の子ども人口(15歳未満)の推移

長崎県の子ども人口(15歳未満)の推移

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5日は「こどもの日」。長崎県がまとめた推計人口によると、県の15歳未満の子どもの数(4月1日時点)は、前年より約5千人少ない14万5659人と、国勢調査が始まった1920年以降、県内過去最少を更新した。総人口(123万8888人)に占める割合も全国平均(11.1%)は上回ったものの、11.9%で過去最低だった。
 県統計課によると、県内の子どもの数は1955年の64万6千人をピークに、年々減少。総人口に占める割合は60年まで3分の1を超えていたが、2000年以降は65歳以上の人口を下回っている。
 同日現在の3歳ごとの年齢別人口は▽12~14歳が3万4100人▽9~11歳が3万2500人▽6~8歳が2万9700人▽3~5歳が2万6500人▽0~2歳が2万2800人。年齢が低いほど少ない。
 一方、県内の65歳以上の数は、前年同期比1330人減の42万9640人。前年同期を3年連続で下回ったが、総人口に占める割合は35.0%で前年を上回った。
 県によると、県内の出生数は2019年以降1万人を割り込み、24年の速報値は7534人。県こども未来課は「経済的に不安定な環境や出会いの機会の減少、仕事と子育ての両立の難しさなど、さまざまな要因が絡み合って少子化につながっている」と分析。県民が安心し、希望する通りに結婚や妊娠、出産、子育てができるよう、結婚支援の強化と環境整備に取り組むとした。