作家のバルガス・リョサさん死去 ペルー、中南米文学の巨匠

共同通信 2025/04/14 [10:32] 公開

マリオ・バルガス・リョサさん(ロイター=共同)

マリオ・バルガス・リョサさん(ロイター=共同)

大きい写真を見る

 【サンパウロ共同】2010年にノーベル文学賞を受賞したペルー出身の作家マリオ・バルガス・リョサさんが13日、首都リマで死去した。89歳だった。同国メディアが伝えた。同じくノーベル文学賞を受賞したコロンビア出身の故ガブリエル・ガルシア・マルケスさんと並ぶ中南米文学の巨匠として知られていた。

 1936年、ペルー南部アレキパ生まれ。大学卒業後、放送局や通信社などで働いた。士官学校を舞台に腐敗した社会を描いた「都会と犬ども」(63年)が代表作。66年にはアマゾンを舞台にしたさまざまな人間模様を描いた長編小説「緑の家」を発表し、作家としての地位を確立した。