川棚の社会人ホッケーチーム 男女で全国大会へ 長崎県勢では10年ぶり

長崎新聞 2024/07/13 [11:38] 公開

ナイターの合同練習に集まったながさき椿姫と長崎クラブのメンバー=川棚町小串郷、大崎自然公園交流広場

ナイターの合同練習に集まったながさき椿姫と長崎クラブのメンバー=川棚町小串郷、大崎自然公園交流広場

大きい写真を見る
ホッケーの全国社会人大会九州ブロック予選(6月・鹿児島県薩摩川内市)で、いずれも東彼川棚町を拠点に活動しているクラブチームで女子の「ながさき椿姫(はるひ)」が準優勝、男子の「長崎クラブ」が3位の好成績を収めた。両チームは9月20日から滋賀県で開かれる本大会に出場する。県勢の男女同時出場は2014年大会以来、10年ぶりとなる。
 「ながさき椿姫」は前身のクラブが09年ごろに創部。現在は10~40代の22人が所属している。全員が、県内で唯一、男女のホッケー部がある県立川棚高の卒業生。14年の長崎国体で活躍したベテラン選手の多くが引退した中、7年ぶりの全国大会出場を勝ち取った。保育士で主将の小宮清華さん(30)は「一からのスタートだった。勝ててうれしい」と喜ぶ。
 「長崎クラブ」は、長崎国体に向けた強化を兼ねて設立したクラブ「長崎フロイント」(09年創部)が前身。現在のメンバーは20~30代の約30人で、選手の大半は川棚高や県立佐世保工業高のホッケー部でプレーした。波佐見町役場職員で主将の福本征史さん(25)は「地元在住の選手だけで勝ち進んだことは大きい」と胸を張る。
 社会人クラブのため練習時間は限られる。毎週木曜日にナイターで両クラブが合同練習するが、いつも全員が参加できるわけではない。練習試合の相手も県外に遠征しないとなかなか見つからない。このため川棚高ホッケー部が練習相手となり、週末に手合わせして互いに力を高め合ってきた。
 川棚町では26日から北部九州総体(インターハイ)のホッケー競技が開かれ、川棚高男女も県代表として出場する。小宮さんは「高校生の成長もずっと見てきた。ぜひ勝って」とエールを送る。福本さんは「高校生も社会人も一緒に汗を流し、全国を目指してきた。共に国体に出場できるよう切磋琢磨(せっさたくま)したい」と健闘を誓った。