プロ野球中日とナゴヤドームは27日、本拠地のバンテリンドームナゴヤの外野を狭め、テラス型の観客席「ホームランウイング」(仮称)を新設すると発表した。球団創設90周年を迎える2026年シーズン開幕前に完成予定。本塁から右中間、左中間フェンスまでの距離が110mと従来より6m近くなり、本塁打の増加が期待される。
右中間、左中間にそれぞれ約130席ずつを増設するほか、一、三塁側のファウルゾーンにせり出す形で「アリーナシート」(仮称)を、それぞれ50席ほど新たに設ける。外野フェンス高は3・6mと、現状よりも1・2mほど低くなる。両翼100m、中堅122mは変わらない。
バンテリンドームナゴヤは12球団の本拠地の中でも本塁打が出にくい球場の一つ。フィールドの広さなどが要因とされ、得点力不足による低迷が続く現場からは、外野のテラス席の設置を望む声が出ていた。
両社は「お客さまに驚きや感動、サービス向上を体感していただけるよう、さまざまな施策を検討していきます」とコメントしている。