「5月4日も休みだといいのに」と思っていたのは、どの世代までだろうか▲3日の「憲法記念日」と5日の「こどもの日」に挟まれて、今や堂々たる国民の祝日「みどりの日」として大型連休の一角をなすが、以前は普通の日だった▲3日は仕事も学校も休みなのに4日は出勤・登校して5日にまた休む。すっきりしない気分のまま6日を迎える。4日が日曜日だったり3日の振り替え休日に当たったりして3連休になると、ずいぶんと得した気がしたものだ▲そんな飛び石連休の解消を求める世論に押されたのか、祝日法改正で4日が初めて「国民の休日」になったのは1988年のこと。ただこの時はまだ祝日ではない。再度の法改正で2007年、それまで「みどりの日」だった4月29日が「昭和の日」に衣替え。「みどりの日」が4日に引っ越してきた▲これで晴れて祝日に“昇格”。ちなみに「みどりの日」は「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」と法に定められている▲今年、御鎮座400年を迎える諏訪神社(長崎市)は4日、新たな祭り「日本晴れ」を開催する。歌や踊り、懐かしい「バナナのたたき売り」もある。大型連休のひとときを、クスノキ群が自生する深緑の「諏訪の杜(もり)」に囲まれてゆっくり過ごすのもいい。(堂)
みどりの日
長崎新聞 2025/05/04 [11:54] 公開