バスケ長崎県高校新人大会 男子・瓊浦2年ぶり、女子・島原中央2年連続V

長崎新聞 2025/01/21 [11:49] 公開

【男子決勝、長崎工-瓊浦】第4クオーター4分、瓊浦のフォワード奥野がゴール下に切り込む=小佐々スポーツセンター

【男子決勝、長崎工-瓊浦】第4クオーター4分、瓊浦のフォワード奥野がゴール下に切り込む=小佐々スポーツセンター

  • 【男子決勝、長崎工-瓊浦】第4クオーター4分、瓊浦のフォワード奥野がゴール下に切り込む=小佐々スポーツセンター
  • 【女子決勝、鎮西学院-島原中央】第1クオーター1分、島原中央のガード濱田がシュートを決めて2点目=小佐々スポーツセンター
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バスケットボールの長崎県高校新人大会最終日は20日、佐世保市の小佐々スポーツセンターで男女の準決勝、決勝などが行われ、男子は瓊浦が2年ぶり12度目、女子は島原中央が2年連続2度目の優勝を飾った。
 男子決勝の長崎工-瓊浦は、瓊浦が第2クオーターからセンター・アンドレのゴール下などで流れをつかみ、前半を51-43で折り返した。後半もフォワード寺島の堅守から、フォワード奥野らが速攻を仕掛けてテンポよく加点。最後は98-82で長崎工を下した。
 女子決勝の鎮西学院-島原中央は、島原中央が序盤から主導権を握った。センター・カマラ、フォワード奥野を中心に、内外からバランスよく得点。前半を45-28で折り返すと、後半も攻撃の手を緩めずに77-49で快勝した。
 男女上位各4校は全九州春季選手権(2月15、16日・大村市シーハットおおむらほか)の出場権を獲得した。

◎持ち味の攻撃力発揮 瓊浦

 男子は瓊浦が2年ぶりに優勝。昨季から主力のフォワード奥野を中心に持ち味の攻撃力を発揮し、粘る長崎工を振り切った。埴生監督は「留学生がいるインサイドをうまく使いながら、後半は得意の速い展開に持ち込めた」とうなずきながら試合を振り返った。
 立ち上がりから4-12と先行されたが、チームは慌てなかった。センター・アンドレの2次攻撃、フォワード小畑のドライブなどで反撃し、前半を8点リードで折り返すと、後半はエース奥野が「仲間の頑張りに応えたかった」と奮起。自らの得点に加え、鋭いドライブからのアシストパスなどで相手に守備の的を絞らせなかった。
 今季は走れる選手がそろっており、埴生監督は「守備をもっと頑張れれば面白いチームに仕上がる」と期待する。地元開催となる2月の九州大会に向け、奥野は「4強入りが目標。次もチームを引っ張るプレーをしたい」と燃えていた。

◎留学生に頼らず快勝 島原中央

 女子は島原中央がV2を達成。今季、テーマに掲げる「留学生に頼らないオフェンス」を遂行し、決勝は鎮西学院に28点差をつけた。崔監督は「引退した3年生に手伝ってもらい、1月はずっと実戦練習を積んだ。きょうはその成果が出た」と感謝を口にした。
 冬の全国高校選手権(ウインターカップ)に2年連続で出場しているが、いずれも初戦敗退。「留学生に頼るバスケでは日本人が成長せず、全国では勝てない」(崔監督)。この日はその反省を生かして日本人が躍動した。序盤からガード濱田が的確なパスで攻撃の起点となり、フォワード新粥もスチールからチャンスメーク。フォワード奥野、高松は2人で27得点と攻撃をけん引した。
 一方で、濱田が「守備のローテーションがまだ遅い」と課題を挙げたように、チームは発展途上の段階。主将の新粥は「先輩と比べたらまだ力がない。もっと練習に励みたい」とさらなる成長を誓っていた。