三菱重工長崎が8年ぶり復帰! サッカーKYUリーグ、昨季王者と開幕戦「トップ4目指す」

長崎新聞 2025/04/03 [12:30] 公開

8年ぶりにKYUリーグに参戦する三菱重工長崎。開幕に向けて練習に熱が入る=長崎市営ラグビー・サッカー場

8年ぶりにKYUリーグに参戦する三菱重工長崎。開幕に向けて練習に熱が入る=長崎市営ラグビー・サッカー場

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サッカーの第53回九州リーグ(KYUリーグ)は4月5日、宮崎県新富町の新富町フットボールセンターで開幕する。長崎県からは三菱重工長崎が2017年以来、8年ぶりに参戦。開幕戦でいきなり、2連覇中のヴェロスクロノス都農(宮崎)に挑む。根橋総監督は「強いのは間違いない。まずはリーグのレベルを肌で感じて、いいゲームをして次につなげたい。トップ4を目指す」と意気込んでいる。
 リーグ戦は10チームによる2回戦総当たり制。優勝チームは日本フットボールリーグ(JFL)昇格を懸けた全国地域チャンピオンズリーグに進む。今季もヴェロスクロノス都農、昨季2位のジェイリース(大分)などを中心とした優勝争いが予想される。
 重工長崎は1947年創部の県内アマチュアトップチーム。17年まで23年連続でKYUリーグに参戦していた。17年に10位となって県リーグ1部に降格したが、以降は昨年まで7年間、常に1部で上位争いに絡み、計3回優勝。今年1月、九州各県リーグ決勝大会を制して、念願のKYUリーグ復帰を果たした。
 県リーグ時代に世代交代が進み、17年当時を知る選手は監督兼任の安部をはじめ、濵本、江濱、西尾の4人だけ。県外の大学を卒業後に就職で地元に戻ってきた選手が多く、今季も松浦、本山ら有望な若手が加わった。戦力は充実しており、根橋総監督が「スタメンを決めるのが難しい」と言うほどレギュラー争いは激しくなっている。
 4-4-2を基本にサイドから仕掛ける。DFラインは濵本、岩竹が主軸。両サイドバックは、2014年長崎がんばらんば国体成年男子の3位に貢献した江濱や、宮近らが担う。V長崎U-18出身のGK山本は判断力に優れる。
 中盤は、技術が高く、状況判断もいい奥、九州各県リーグ決勝大会でゴールを量産した成瀬、藤川らをボランチに起用。ドリブラーの田中、起点になれる中原が両サイドに張る。突破力がある平野や、城臺、井原らが最前線に陣取る。
 シーズン前の練習試合でKYUリーグ勢とも互角以上に戦った。週3回の夜間練習は、フィジカルトレーニングも盛り込み、上のカテゴリーに対応する準備も整ってきた。
 今季からは練習会場周辺の清掃活動など、地域貢献活動にも取り組む。7年間の雌伏の時を経て戻ってきた「いるべき舞台」。主将の奥は「九州リーグで戦おうと、みんなでずっと頑張ってきた。トップ4を狙えるぐらいの選手は集まっている。あとはいかに組織で戦えるか。(開幕戦は)九州ナンバーワンを倒して、ひと泡吹かせてやりたい」と気合が入っている。