昨年の能登半島地震で被害を受けた石川県七尾市の能登演劇堂で5日、復興祈念公演として、俳優の吉岡里帆さんと蓮仏美沙子さんによる2人舞台「まつとおね」が始まった。舞台照明や天井などが壊れ休館していたが2月に修繕を終え、地震後初めての上演となった。23日まで。
前田利家と豊臣秀吉のそれぞれの正室、まつとおねの友情と、戦乱の世を生きる心情を描く。企画は地震前から進んでいたもので、脚本家小松江里子さんの書き下ろし。
初日は約400人が来場した。終演後の舞台あいさつで、吉岡さんは「能登をこれからも大事な場所として感じながら生活していきたい」と話した。