コロナ死亡、料理店に賠償命令 従業員遺族が訴え、東京地裁

共同通信 2025/03/27 [20:43] 公開

 東京都新宿区歌舞伎町の北京料理店で勤務し、新型コロナウイルスに感染して死亡した中国籍の男性の遺族が、店側に計約7800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は27日、計約6800万円の賠償を命じた。緊急事態宣言中に24時間営業を続け、酒類も提供したことなどを踏まえ、感染させた責任があると指摘した。

 判決によると、男性は調理スタッフとして勤務。感染前には夜勤のグループに入り、休日なしで働く時期があった。2021年7月にコロナによる肺炎と診断された後、症状が悪化し、同9月に死亡した。

 大須賀寛之裁判長は、店側は入店人数の制限もしなかったほか、勤務管理が不適切だったと認定した。