明治安田J2第13節(3日・ピーススタジアムほか=10試合)V・ファーレン長崎は最下位の愛媛と1-1で引き分けた。7試合勝ち星がなく、通算4勝5分け4敗の勝ち点17で順位は変わらず10位。
V長崎は前半11分、増山が左CKを後ろに戻し、高畑から横パスを受けた松本が左足でミドルシュートを決めて先制。その後も、左右から愛媛守備陣を崩してゴール前に何度もボールを送った。34分にはフアンマのシュートがゴールラインを割ったかに見えたが、認められなかった。
1-0で折り返した後半も序盤から攻勢に出たが、16分にカウンターから自陣右サイドを破られ、クロスを頭で合わせられて追いつかれた。20分に負傷欠場していた元日本代表の山口が第6節以来のピッチに入ると、さらに攻撃は活性化。何度も得点機をつくったが、ネットを揺らせなかった。
首位千葉は鳥栖と1-1で引き分けて勝ち点32。仙台が山口を3-1で下し、勝ち点を25に伸ばして2位に浮上した。大宮は富山と2-2で引き分け、3位に後退した。
第14節は6日、各地で10試合を実施。V長崎は午後1時55分から、富山市の富山県総合運動公園陸上競技場で富山と対戦する。
◎内容で圧倒も
これでもかと浴びせたシュートは、ポストに、バーに、GKの好守に阻まれ続けた。V・ファーレン長崎は相手の8倍となる24本のシュートを記録しながら、ワンチャンスをものにされて最下位愛媛と痛恨のドロー。「2点目が遠い、苦しいゲームだった」。下平監督は試合内容に手応えを感じながらも、悔しさを強くにじませた。
マテウスジェズスが「今季で一番いい内容の試合の一つだった」と振り返るほど、攻守に躍動した試合だった。最終ラインから丁寧に攻撃を組み立て、DFの裏のスペースを突きながら攻める。11分、練習通りのショートコーナーから、松本がJ初ゴール。最高の展開だった。
後半16分の失点後に勢いはさらに増した。19分はマルコスがGKと1対1に。32分には7試合ぶりにピッチに入った山口のシュートがバーにはじかれた。大声援の中、38分はマテウスのクロスをフアンマが頭で合わせてネットを揺らしたが、オフサイドの判定。41分、マテウスのシュートはポストをたたいた。後半だけで18本のシュートを放った。
内容に結果が伴わなかったが、最後まで気持ちのこもったプレーを続けた選手たちに、サポーターは惜しみない拍手を送った。苦しい状況に変わりはないが、山口は冷静に前を見据えた。「自分たちが目指しているところはどこなのかを明確にすること。もうこの段階で諦めている選手がいれば話にならない。一つになれれば、まだまだ巻き返せる」。世界を知る元日本代表の言葉は力強かった。
V長崎は前半11分、増山が左CKを後ろに戻し、高畑から横パスを受けた松本が左足でミドルシュートを決めて先制。その後も、左右から愛媛守備陣を崩してゴール前に何度もボールを送った。34分にはフアンマのシュートがゴールラインを割ったかに見えたが、認められなかった。
1-0で折り返した後半も序盤から攻勢に出たが、16分にカウンターから自陣右サイドを破られ、クロスを頭で合わせられて追いつかれた。20分に負傷欠場していた元日本代表の山口が第6節以来のピッチに入ると、さらに攻撃は活性化。何度も得点機をつくったが、ネットを揺らせなかった。
首位千葉は鳥栖と1-1で引き分けて勝ち点32。仙台が山口を3-1で下し、勝ち点を25に伸ばして2位に浮上した。大宮は富山と2-2で引き分け、3位に後退した。
第14節は6日、各地で10試合を実施。V長崎は午後1時55分から、富山市の富山県総合運動公園陸上競技場で富山と対戦する。
◎内容で圧倒も
これでもかと浴びせたシュートは、ポストに、バーに、GKの好守に阻まれ続けた。V・ファーレン長崎は相手の8倍となる24本のシュートを記録しながら、ワンチャンスをものにされて最下位愛媛と痛恨のドロー。「2点目が遠い、苦しいゲームだった」。下平監督は試合内容に手応えを感じながらも、悔しさを強くにじませた。
マテウスジェズスが「今季で一番いい内容の試合の一つだった」と振り返るほど、攻守に躍動した試合だった。最終ラインから丁寧に攻撃を組み立て、DFの裏のスペースを突きながら攻める。11分、練習通りのショートコーナーから、松本がJ初ゴール。最高の展開だった。
後半16分の失点後に勢いはさらに増した。19分はマルコスがGKと1対1に。32分には7試合ぶりにピッチに入った山口のシュートがバーにはじかれた。大声援の中、38分はマテウスのクロスをフアンマが頭で合わせてネットを揺らしたが、オフサイドの判定。41分、マテウスのシュートはポストをたたいた。後半だけで18本のシュートを放った。
内容に結果が伴わなかったが、最後まで気持ちのこもったプレーを続けた選手たちに、サポーターは惜しみない拍手を送った。苦しい状況に変わりはないが、山口は冷静に前を見据えた。「自分たちが目指しているところはどこなのかを明確にすること。もうこの段階で諦めている選手がいれば話にならない。一つになれれば、まだまだ巻き返せる」。世界を知る元日本代表の言葉は力強かった。