愛称は「名村造船所食堂」 佐世保高専の学食 ネーミングライツで大阪の企業

長崎新聞 2025/05/04 [11:30] 公開

愛称の「名村造船所食堂」に手をかざす下田校長と酒井部長(左から2人目)ら=佐世保高専

愛称の「名村造船所食堂」に手をかざす下田校長と酒井部長(左から2人目)ら=佐世保高専

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長崎県佐世保市沖新町の佐世保高専と名村造船所(大阪市)は、同高専内の食堂の命名権(ネーミングライツ)契約を締結し、愛称を「名村造船所食堂」に決めた。同高専の命名権契約は初めて。
 同高専は学生の研究備品など学習環境の整備を目的に「ネーミングライツ事業規定」を1月に制定。2月7日から公募し、同造船所が取得した。契約期間は4月1日から3年間。
 食堂は、福利厚生施設「敬愛館」内にあり、昼食時は多くの学生でにぎわっている。入り口に橋梁(きょうりょう)と船が描かれ、同造船所の事業をイメージしたデザインとなっている。
 同高専で4月30日、記念式典があり、下田貞幸校長が「産業界や地域と連携し、時代が求める人材育成に取り組む」と述べた。
 卒業生でもある同造船所生産業務本部工場管理部の酒井徹部長は「まずは学生に社名を覚えてもらい、興味を持ってもらえたら」と話した。
 同造船所の県内での命名権取得は、長崎市の長崎総合科学大内の食堂に続いて2件目。