トランプ関税、4日発動 メキシコなど25%、対中も

共同通信 2025/03/04 [00:46] 公開

ホワイトハウス出発前に記者に話すトランプ米大統領=2月28日、ワシントン(AP=共同)

ホワイトハウス出発前に記者に話すトランプ米大統領=2月28日、ワシントン(AP=共同)

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 【ワシントン、北京共同】トランプ米政権の、メキシコとカナダに対する25%の追加関税が4日(日本時間4日午後)、発動日を迎える。対中国では同日、2月に引き上げた関税にさらに10%上乗せする。メキシコとカナダは、米国による発動を回避するため、対中関税引き上げで足並みをそろえることを条件に、米国とぎりぎりの交渉を続けているとみられる。

 ロイター通信によると、メキシコのシェインバウム大統領は3日の記者会見で、米国がメキシコへの25%の追加関税を発動するかどうか動向を見守る考えを示した。ラトニック米商務長官は2日、米FOXニュースのインタビューでメキシコとカナダが合成麻薬「フェンタニル」や不法移民への対策で相応な対応を取ったと評価し、税率が25%から下がる可能性を示唆した。

 一方、中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は3日、米国が4日に対中関税を引き上げた場合、中国は「米国産の農産物や食品への報復関税を課す可能性が大きい」と報じた。