「上五島病院」2027年開院予定 現地建て替え、ヘリポートも 長崎県病院企業団

2022/12/27 [12:20] 公開

 長崎県病院企業団は26日、県上五島病院(新上五島町青方郷)の建て替えについて、新病院の開院が2027年1月になる見通しを明らかにした。隣接する公園を含む現地建て替えで屋上にヘリポートも設ける。県庁で開いた県病院企業団議会定例会で説明した。
 企業団によると、同病院は建設から36年が経過し、25年度に耐用年数を迎える。昨年度、建て替え案を同企業団議会に示し、本格的な検討に入っていた。今年10月、同町が町議会に現地建て替えを提案し了解が得られた。
 新病院(延べ床面積1万1950平方メートル)の病床数は3病棟154床(現在は4病棟186床)。内科や小児科など18診療科は維持する。総事業費は解体費などを含め、66億1千万円を見込んでいる。
 新年度から基本設計に入り、本体工事は25年度開始予定。耐用年数を超えている付属診療所「有川医療センター」も、同時期の建て替えを目指して検討する。このほか、県上対馬病院の建て替え、県壱岐病院の増築も進める方針。