長崎市太田尾町の太田尾川で体長1.1メートル、胴回り30.5センチ、体重約4.5キロのオオウナギが捕獲され、長崎ペンギン水族館で近く展示される。この川では1999年1月にも6キロ超の同種が見つかっている。
発見者は同町の農業、田川徳美さん(62)。9月6日の昼頃、河口から約900メートル上流地点にある水深15センチのくぼみで、長くて黒いものが目に入った。2年ほど前までニホンウナギが泳いでいるのをよく見かけていたため、すぐにウナギと分かったが、これほど大きいのは初めて。「台風の影響かも。エビやカニをえさにしていたのだろう」と推測する通り、同種は九州地方で「カニクイ」とも呼ばれる。
翌7日、同館の田中代士郎飼育員(69)らが現地へ行き、引き取った。体色は黄褐色で全体に大理石のような斑紋があり、体の特徴も踏まえオオウナギと同定。性別は不明という。
田中飼育員は「成魚だが、比較的若い個体とみられる。おとなしいが、食欲旺盛。えさの時間にはアタックしてくるほど」と元気な様子を喜んでいる。状態を見ながら、近日中に同館2階の水槽で展示を始める予定。
太田尾でオオウナギ発見! 長崎ペンギン水族館で近く展示
長崎新聞 2022/09/30 [12:00] 公開