「次の世代へ歩み続ける」長崎游泳協会創立120年 指導者育成、基金創設へ

2022/08/28 [12:43] 公開

祝賀会であいさつする田中理事長=長崎市元船町、平安閣サンプリエール

 NPO法人長崎游泳協会の創立120周年を記念した祝賀会と慰霊祭が26日、長崎市内のホテルであった。協会員と関係者が、江戸時代から続く日本古来の泳法を受け継いできた長年の歴史を振り返って先人の功績をたたえ、次世代への継続を目指して指導者を育成する基金の創設を明らかにした。
 長崎游泳協会は1902年8月に「瓊浦游泳協会」として発足。日本古来の泳法「小堀流踏水術」を受け継ぎ、現在も長崎市が主催する夏季水泳教室で指導を担っている。
 田中直英理事長は、協会が一貫して『市民皆泳』を目指してきたとして「次の世代への継続を目指し、歩みを続ける」と決意を語り、指導者育成などを目的とした基金の創設を発表した。
 都倉俊一文化庁長官は、協会が江戸時代から続く日本泳法を継承していることに「文化庁としても頼もしくうれしい」とビデオメッセージを寄せた。日本水泳連盟の村山よしみ副会長や田上富久長崎市長も祝辞を述べ、約200人が120周年を祝った。
 「功労者 先師慰霊祭」もあり、創立や運営に尽力した「功労者」と指導に関わった「先師」を追悼。遺族や協会員らが黙とうや献花をして感謝を伝えた。