29日に開幕する「長崎ランタンフェスティバル」まで、あと1週間。恒例行事の一つ「媽祖(まそ)行列」に出演する市民らも稽古に励み、本番を待ち望む。航海安全の女神、媽祖に仕える鬼神「千里眼(せんりがん)」役に初挑戦する長崎商工会議所青年部の松本亮さん(36)は「かっこいい表情を見てほしい」と意気込んでいる。
媽祖行列は長崎に入港した唐船の船員が媽祖神を唐寺に安置し、出港する時に船に戻す一連の行事を再現。媽祖の守り神である千里眼と「順風耳(じゅんぷうじ)」、道中で魔を振り払う祭官の「直庫(てっこ)」が演舞する。
今月初旬、仕事終わりの出演者らが稽古場所に集まった。「正月休み明けで、感覚を戻さないと」。太鼓の音に合わせ、ゆっくり歩いたり素早く道具を振りかざしたり。休憩時間も動作や表情をアドバイスし合い、技を磨いた。
松本さんらは昨年10月に稽古を始めた。千里眼の見どころは、媽祖を敵から守ろうと遠くに目を凝らすしぐさと鋭い目つき。「最初は動きを覚えるのに必死だった」。大勢の観客に注目される分、堂々とした演技が肝心となる。動線や手に持つ三叉槍(さんさそう)の操り方の習得、順風耳役と息を合わせることなど苦労を重ねた。
大役を志望したのは「自慢の父親になりたい」から。長崎を代表する祭りで活躍する姿を2歳半の長男に見せ、伝統文化に興味を持たせるとともに「家族の誇りになる」ことが目標だ。「自分の演技を通して、これから大役に挑戦する人へバトンをつなげたい」。熱いまなざしで語る。
媽祖行列は長崎に入港した唐船の船員が媽祖神を唐寺に安置し、出港する時に船に戻す一連の行事を再現。媽祖の守り神である千里眼と「順風耳(じゅんぷうじ)」、道中で魔を振り払う祭官の「直庫(てっこ)」が演舞する。
今月初旬、仕事終わりの出演者らが稽古場所に集まった。「正月休み明けで、感覚を戻さないと」。太鼓の音に合わせ、ゆっくり歩いたり素早く道具を振りかざしたり。休憩時間も動作や表情をアドバイスし合い、技を磨いた。
松本さんらは昨年10月に稽古を始めた。千里眼の見どころは、媽祖を敵から守ろうと遠くに目を凝らすしぐさと鋭い目つき。「最初は動きを覚えるのに必死だった」。大勢の観客に注目される分、堂々とした演技が肝心となる。動線や手に持つ三叉槍(さんさそう)の操り方の習得、順風耳役と息を合わせることなど苦労を重ねた。
大役を志望したのは「自慢の父親になりたい」から。長崎を代表する祭りで活躍する姿を2歳半の長男に見せ、伝統文化に興味を持たせるとともに「家族の誇りになる」ことが目標だ。「自分の演技を通して、これから大役に挑戦する人へバトンをつなげたい」。熱いまなざしで語る。