長崎市出島町の国指定史跡「出島和蘭商館跡」。江戸時代、日本で唯一の西洋との貿易の窓口だった出島が復元され、ロマンあふれる歴史スポットとなっている。
2017年の出島表門橋の供用開始から、出島地区一帯の本格的なライトアップがスタート。稲佐山方面に夕日が沈むと、街並みが違った表情を見せる。
中央通りの石畳を行灯(あんどん)を模した光が照らし、建物には淡いオレンジ色の明かり。オランダ商館長の居宅だった「カピタン部屋」など、鎖国期の復元建物の陰影を、趣深く浮かび上がらせている。
大阪府豊中市から観光で訪れた20代の男子大学生は「初めて来た。街並みが再現されていてとてもきれい。その当時にタイムスリップしたみたい」と友人らと夜の出島の散策を楽しんでいた。
<冬きらめく 2021> 光に浮かぶ出島の街並み
長崎新聞 2021/12/16 [11:30] 公開