プロ野球ドラフト 隅田(波佐見高-西日本工大)上位指名濃厚

2021/09/27 [10:00] 公開

ドラフト1位候補の呼び声も高い隅田(波佐見高-西日本工大)=長崎市、県営ビッグNスタジアム

 日本高野連と全日本大学野球連盟がプロ入り希望の選手に義務づけた「プロ野球志望届」の提出は27日に締め切られる。長崎県関係は26日現在、波佐見高出身で西日本工大の最速150キロ左腕、隅田知一郎をはじめ、大学生3人、高校生4人が届け出た。10月11日のドラフト会議で指名対象となる。
 隅田は2017年夏の甲子園に出場した。進学後、今年6月の全日本大学選手権で“神宮デビュー”。上武大に0-1で敗れたものの、14三振を奪って大きく評価を上げた。現在開催中の九州地区大学野球選手権北部九州ブロック大会1部リーグでは3試合に登板。計19回で1失点、31奪三振と圧巻の投球を見せている。
 身長177センチ。バランスのいいフォームから直球、チェンジアップ、スライダー、カットボール、スプリットなど多彩な球種を投げ、どの球でも勝負できる。12球団OKの姿勢を示しており、即戦力として2013年の大瀬良大地(広島)以来の県勢1位指名も期待される。
 創成館高出身で環太平洋大の大石将斗、清峰高出身で北九州市立大の豊村直大はともに本格派右腕。身長180センチの大石は最速150キロで、3年時には侍ジャパン大学代表候補強化合宿(コロナ禍で中止)のメンバーに選ばれた。身長184センチの豊村は高校3年時の夏の長崎大会決勝で隅田と投げ合っている。
 高校生は九州文化学園のMAX147キロ右腕、黒木優に注目。同じく九州文化学園の内野手柏木信輝は広角に打ち分ける。創成館の左腕鴨打瑛二は身長195センチの大器。チームメートで長打力がある内野手の西原豪も独立リーグを含めたプロを志している。