元タレント中居正広氏と女性とのトラブルに端を発したフジテレビの問題で、親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)は27日、日枝久取締役相談役が、経営陣の選任などで取締役会に助言や提言を行う経営諮問委員会の委員を同日付で辞任したと発表した。
フジとフジHDは同日、定例の取締役会を開催。終了後に取材に応じたフジHDの金光修社長は新たな役員体制をコンパクトにし、平均年齢を下げる方針を表明した。
フジHDの統治形態を社外からの監視を強めることができる「指名委員会等設置会社」へと移行させることについては、6月に予定されている株主総会の承認を経る必要があるため「経営諮問委員会を利用した形で、より良い姿をつくっていくのが現実的だ」と述べ、否定的な見方を示した。
日枝氏は自宅で転倒して腰椎を圧迫骨折し、入院中のため、取締役会は欠席したという。
一連の問題を巡っては、第三者委員会がトラブルへの社員関与の有無や事後対応などを調査。3月末をめどに提出される調査報告書を受け、フジは経営体制を刷新する方針。