長期入院が必要な子どもや家族のための宿泊施設「十八親和ペンギンハウス」(長崎市坂本1丁目)は、5月で開所から2年を迎える。これまで延べ1500人以上が利用し、病気と闘う子どもや家族の“第2のわが家”となっている。運営団体は3月に一般社団法人から特定非営利活動法人(NPO法人)に移行。寄付やボランティアに支えられ、関係者は「支援の輪を広げていきたい」と持続的な運営へ模索を続けている。
ペンギンハウスは、空き店舗となった十八親和銀行の旧大学病院前支店を改装し、2023年5月に開所した。入院する子どもの付き添いなどで遠方から訪れた家族の滞在などに利用されている。長崎大学病院に近く、低額で宿泊でき、経済的・精神的な負担軽減につながっている。特に県内離島部からの利用が多い。
3月下旬の平日、ペンギンハウスではボランティアスタッフの60代女性2人が清掃にいそしんでいた。この日の利用者は連泊中の1組だけで、客室の掃除や寝具の準備はなし。共用の食堂や台所を中心に、てきぱきと慣れた様子で作業が進む。
2人は1年以上前からボランティアに参加。「スタッフはみんな良い人ばかりで楽しい」「黙って家にいるよりはずっといい。人の役に立てるだけでなく、自分のためにもなっている」と顔を見合わせて笑った。
ボランティアは現在、学生を含め計37人が登録。それぞれ月に2回程度、無償で従事している。清掃の手順はマニュアルにまとめ、作業内容を統一している。
運営費に充てる寄付金は順調に集まっているが、今後の持続性を考え、組織をNPO法人に移行した。今後は認定NPO法人を目指す。社会的信用の向上が期待できる上、寄付金が税額控除の対象となるため、寄付を呼びかけやすくなる。活動内容が分かりやすいよう、団体名は「長崎ペンギンの会」から「長崎ファミリーハウス」に改称した。
県内のフードバンク団体から食品の提供があったり、同大医学部の学生が授業の一環で施設を訪問したりと、交流や支援の輪も広がっている。新たにNPO法人の役員に就いた長崎ファミリーハウスの夛田(ただ)ひとみ副理事長は「長く活動を続けるためには、さまざまな形の支援が必要。これまでのつながりを保ちながら、支援の輪を広げていきたい」と話した。
ペンギンハウスは、空き店舗となった十八親和銀行の旧大学病院前支店を改装し、2023年5月に開所した。入院する子どもの付き添いなどで遠方から訪れた家族の滞在などに利用されている。長崎大学病院に近く、低額で宿泊でき、経済的・精神的な負担軽減につながっている。特に県内離島部からの利用が多い。
3月下旬の平日、ペンギンハウスではボランティアスタッフの60代女性2人が清掃にいそしんでいた。この日の利用者は連泊中の1組だけで、客室の掃除や寝具の準備はなし。共用の食堂や台所を中心に、てきぱきと慣れた様子で作業が進む。
2人は1年以上前からボランティアに参加。「スタッフはみんな良い人ばかりで楽しい」「黙って家にいるよりはずっといい。人の役に立てるだけでなく、自分のためにもなっている」と顔を見合わせて笑った。
ボランティアは現在、学生を含め計37人が登録。それぞれ月に2回程度、無償で従事している。清掃の手順はマニュアルにまとめ、作業内容を統一している。
運営費に充てる寄付金は順調に集まっているが、今後の持続性を考え、組織をNPO法人に移行した。今後は認定NPO法人を目指す。社会的信用の向上が期待できる上、寄付金が税額控除の対象となるため、寄付を呼びかけやすくなる。活動内容が分かりやすいよう、団体名は「長崎ペンギンの会」から「長崎ファミリーハウス」に改称した。
県内のフードバンク団体から食品の提供があったり、同大医学部の学生が授業の一環で施設を訪問したりと、交流や支援の輪も広がっている。新たにNPO法人の役員に就いた長崎ファミリーハウスの夛田(ただ)ひとみ副理事長は「長く活動を続けるためには、さまざまな形の支援が必要。これまでのつながりを保ちながら、支援の輪を広げていきたい」と話した。