長崎県学力調査 小学国・算 正答6割達成 市町別では長与町最高

2021/07/15 [14:00] 公開

本年度県学力調査の市町・校種別結果

本年度県学力調査の市町・校種別結果

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 長崎県教委は14日、県内公立小中学校で5月に実施した本年度学力調査の結果(速報値)を公表した。県全体の平均正答率は小学の国語60%、算数64.9%で目標値(60%)を達成。中学は新学習指導要領に基づき本年度から出題内容が変更され、国語は61.6%、数学49.2%、英語56.6%だった。市町別では小学、中学のいずれの教科も西彼長与町が県内最高。
 同日の定例教育委員会で報告した。学力調査は県が独自に実施。本年度は小学5年(国・算)、中学2年(国・数)、中学3年(英)が対象で計約3万2千人が受けた。
 県教委によると、小学は自分の考えを明確に書くことや資料の整理や読み取りなどが課題。中学は思考力や判断力を必要とする問題が増え、複数の情報を整理したり、事象を多面的に捉える力などが求められた。
 2020年度は新型コロナウイルスの影響で実施方法が変更され、実績値はない。19年度比で中学の国・数は下がったが、平均正答率が60%以上の児童生徒の割合を3年間ごとに比較すると、中学(国・数)は、「15~17年度」の46.8%から「18、19、21年度」の53.3%に上昇。小学(国・算)も「15~17年度」の51.9%から「18、19、21年度」の58.6%に上がっている。
 市町別では長与町のほか、西彼時津町や東彼東彼杵なども各教科で上位だった。県立中(長崎東、諫早高付属、佐世保北)3校の平均正答率は県内平均を大きく上回った。