V・ファーレン長崎 札幌と2-2、6試合勝ちなし 追加タイムに追いつかれ

長崎新聞 2025/04/30 [10:45] 公開

【札幌-V長崎】前半38分、V長崎の増山が先制点を決める=札幌市、大和ハウスプレミストドーム(V・ファーレン長崎提供)

【札幌-V長崎】前半38分、V長崎の増山が先制点を決める=札幌市、大和ハウスプレミストドーム(V・ファーレン長崎提供)

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明治安田J2第12節(29日・大和ハウスプレミストドームほか=10試合)V・ファーレン長崎は札幌と2-2で引き分けた。6試合白星がなく、4勝4分け4敗の勝ち点16で10位。
 V長崎は序盤、押し込まれる場面が続いたが、櫛引らを中心にゴール前で体を張って堅く守った。前半38分、増山が左サイドから中に持ち込んだボールを松本が縦パス。ペナルティーエリア内で受けた米田がワンタッチで落とし、増山が右足で流し込んで先制した。
 後半6分に高畑の左クロスをマテウスジェズスが頭で合わせて追加点。リードを2点に広げたが、後半31分に自陣左サイドを突破されてゴール前のこぼれ球を押し込まれると、追加タイムに折り返しを中央で合わせられた。
 首位千葉は熊本と0-0で引き分けて勝ち点を31に伸ばした。2位大宮はいわきに1-2で敗れた。
 第13節は5月3日、各地で10試合を実施。V長崎は午後4時から長崎市のピーススタジアムで愛媛と対戦する。

◎追加タイム被弾 白星するり

 後半追加タイムに追いつかれて引き分けたV・ファーレン長崎。6試合ぶりの白星まで、あと4分踏ん張れなかった。下平監督は「絶対に勝ち点3を取らなきゃいけなかった。まだまだメンタル面を含めて甘さを感じるゲーム」と悔しさを隠しきれなかった。
 序盤から指揮官が「プラン通り」と振り返る展開。櫛引らを中心に守備は安定感があった。前半38分、増山、松本、米田、高畑の4人の連動した攻撃で相手守備陣を崩して先制点。6試合ぶりにリードして折り返した後半も早々に追加点を奪った。だが、31分にサイドを崩されて失点。その後、DFを1枚増やしたが守り切れなかった。
 3月23日の第6節秋田戦を最後に6試合白星から遠ざかる。4月は一度も勝てずに終えた。下平監督は「相手が攻勢を強めてきた中でも必ず守りきれるタフさが必要。5月からは勝てるように準備したい」と巻き返しを誓っていた。