宅配ピザドミノ、国内2割閉鎖へ 172店舗「収益を改善するため」

共同通信 2025/02/07 [22:27] 公開

ドミノ・ピザのロゴ(ロイター=共同)

ドミノ・ピザのロゴ(ロイター=共同)

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 【シドニー共同】宅配ピザ大手ドミノ・ピザジャパン(東京)のオーストラリアにある親会社ドミノ・ピザ・エンタープライゼスは7日、日本国内約千店舗の2割近くに当たる172店を閉鎖すると発表した。このうち58はフランチャイズ店で114は直営店。「市場の焦点を絞り、収益を改善する」ためとしている。

 同社は「日本において断固とした行動」を取ると強調。「規模やブランド力、業務効率を高められる都道府県に集中する」と説明した。新型コロナウイルス禍での需要の高まりを受けて積極的に出店したが、その後の需要減少に苦しんだ。

 閉鎖する店舗名は明らかにしていないが、スケールメリットを出しにくい「岩手のような」自治体の店舗だとした。「ドミノの効率的な供給網やマーケティングの力を享受できない。あるいは出店が時期尚早だった」とも指摘した。

 ドミノ・ピザは米国で創業した。現在、日本や欧州、東南アジアなどの事業はオーストラリアのエンタープライゼス社が手がけている。