杉良太郎さん、肝炎対策の重要性を訴え 大村・長崎医療センター訪問

長崎新聞 2025/05/01 [11:39] 公開

「もっと厳しい対策が必要」と訴える杉さん=大村市、国立病院機構長崎医療センター

「もっと厳しい対策が必要」と訴える杉さん=大村市、国立病院機構長崎医療センター

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厚生労働省の特別健康対策監として啓発活動に当たっている歌手で俳優、杉良太郎さんが長崎県大村市の国立病院機構長崎医療センターを訪れ、ウイルス検査などによる肝炎の早期発見や早期治療、運動習慣などの対策の重要性を訴えた。
 同省は肝炎総合対策推進国民運動事業「知って、肝炎プロジェクト」に2013年度から各都道府県と連携して取り組み、本年度は本県を選定。4月23日、同プロジェクトメンバーでもある杉さんが同センターを訪れ、専門家ら関係者が県の肝炎対策などについて意見を交わした。
 県によると、22年の「肝がん75歳未満年齢調整死亡率」は人口10万人当たり5・0で、都道府県別ではワースト2位だった。
 杉さんは「もっと厳しい対策が必要。県民は自分の子どもと思って、丈夫で長生きをしてもらうために考えてほしい」と要望。「食べ過ぎ、飲み過ぎなどで肝臓に脂肪がたまると大きな病気につながるため、運動をして塩分や甘い物を控えるのが大切。坂の街長崎は天然のジムのようなもの。出かけるときは坂の下まで歩くなどし、日本一健康な県を目指してほしい」と呼びかけた。ダンスを通じた健康づくりへの取り組みの紹介もあった。
 県は今後、イベントなどでの啓発活動を予定している。