「救急の日」の9日、長崎市中央消防署は同市浜町のベルナード観光通りで、救急車の適正な利用などを買い物客らに呼び掛けた。
同市消防局によると、昨年の救急出動件数は2万5539件。このうち約3000件は救急車を必要とせず、搬送に至らなかった。
緊急ではない出動要請は▽転んで擦りむいた▽泥酔▽指先を切ったが既に血が止まっている▽行くべき病院が分からない▽救急車を呼んだ方が早く診察してもらえそう-など。
救急隊員3人がチラシを配布し、「本当に必要な人が救急車を使えるよう協力を」などと呼び掛けた。
新型コロナウイルス感染予防や心肺蘇生法などのチラシも配り、子どもにはヘリコプターの形をした消しゴムも渡した。
新型コロナの影響で、例年企画していた救急車内の見学や、人形を使った心肺蘇生法の体験などは中止した。
救急車 適切に利用を 「救急の日」 啓発チラシ配布 長崎
長崎新聞 2020/09/10 [15:45] 公開