武士団「松浦党」の歴史学んで 市が漫画発行、小中学生に配布

2020/08/31 [23:31] 公開

松浦市が発行した漫画「西海一の水軍 松浦党」

 中世に九州北西部を拠点に勇名をはせた武士団「松浦党」の歴史を広く知ってもらおうと、長崎県松浦市は漫画「西海一の水軍 松浦党」(B6判120ページ)を発行した。市内の小中学生に配布するほか、書店で販売し松浦党の歴史を観光にも役立てる。
 昨年度の地方創生推進交付金を活用した県内観光地周遊促進対策事業で製作。漫画は、市が郷土史家の意見を参考にストーリーを考え、「松浦党のはじまり」「元寇と松浦党」と、松浦党ゆかりの地や元寇の遺物が多数出土している鷹島海底遺跡の調査について解説した資料編の3部構成。党の成り立ちや元寇での元軍との戦いぶりを小学生が読んでも分かる内容になっている。
 事業費は約250万円。3000部を発行し、このうち約1800部を市内の小中学生に配布。公民館や図書館、史談会などにも配る。また、発行所の梓書院(福岡市)は600円(税別)で販売している。問い合わせは市地域経済活性課(電0956.72.1116)、梓書院(電092.643.7075)。