外食事業などを手がける「ひぐちグループ」(西彼時津町)とJA長崎せいひ(長崎市)は、規格外のかんきつ類の利活用に乗り出した。選果時にはじかれ、廃棄処分されていた「はるか」などをジェラートに使い、食品ロス削減と農家の所得向上につなげる狙いがある。同グループは、今月中にも一部店舗で販売を始める予定だ。
JA県中央会によると、本県はかんきつ類の生産が盛んで、2023年の本県のミカン生産量は全国5位(4万3600トン)。12月から3月にかけては、「はるか」や「不知火」、ポンカンなどの「中晩柑」が集出荷されている。近年は夏場の長引く暑さの影響もあり、生育不良の実が増えてきた。中晩柑は傷や粒の小ささが原因で年間1トンほどが捨てられている。温州ミカンは知名度があり、数量も確保できるため、規格外品をジュースにできるが、他のかんきつ類は売り先がなく、廃棄されているのが現状だ。
こうした中、県中央会が今年に入り、規格外のかんきつ類の利活用について、ホテルや飲食店の展開で販売力がある上、食品ロス削減の思いに共感する「ひぐちグループ」に依頼。同グループは商品開発を進め、「はるか」と「津之輝(つのかがやき)」を使った2種類のジェラートを完成させた。月内にも一部店舗で販売を予定している。来季には材料を一定数確保し、複数店舗での販売を目指す。JA長崎せいひは規格外商品を同グループに提供するほか、直売所にジェラートを並べる予定だ。
同グループは21年から県産品を使った「ながさきジェラート」を販売し、県の農産加工品ブランド「長崎四季畑」にも認証された。同グループ飲食営業部の西村壮平部長は「素材のおいしさを生かし、より価値が伝わる商品に仕上げた。消費者がかんきつの品種を知るきっかけになり、農家の生産意欲にもつながれば」と期待を寄せた。
JA県中央会によると、本県はかんきつ類の生産が盛んで、2023年の本県のミカン生産量は全国5位(4万3600トン)。12月から3月にかけては、「はるか」や「不知火」、ポンカンなどの「中晩柑」が集出荷されている。近年は夏場の長引く暑さの影響もあり、生育不良の実が増えてきた。中晩柑は傷や粒の小ささが原因で年間1トンほどが捨てられている。温州ミカンは知名度があり、数量も確保できるため、規格外品をジュースにできるが、他のかんきつ類は売り先がなく、廃棄されているのが現状だ。
こうした中、県中央会が今年に入り、規格外のかんきつ類の利活用について、ホテルや飲食店の展開で販売力がある上、食品ロス削減の思いに共感する「ひぐちグループ」に依頼。同グループは商品開発を進め、「はるか」と「津之輝(つのかがやき)」を使った2種類のジェラートを完成させた。月内にも一部店舗で販売を予定している。来季には材料を一定数確保し、複数店舗での販売を目指す。JA長崎せいひは規格外商品を同グループに提供するほか、直売所にジェラートを並べる予定だ。
同グループは21年から県産品を使った「ながさきジェラート」を販売し、県の農産加工品ブランド「長崎四季畑」にも認証された。同グループ飲食営業部の西村壮平部長は「素材のおいしさを生かし、より価値が伝わる商品に仕上げた。消費者がかんきつの品種を知るきっかけになり、農家の生産意欲にもつながれば」と期待を寄せた。