学校再開 横断指導「児童の笑顔守る」 松浦・志佐

長崎新聞 2020/05/12 [11:00] 公開

学校再開で登校する児童の道路横断を指導する関係者ら=松浦市

学校再開で登校する児童の道路横断を指導する関係者ら=松浦市

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 新型コロナウイルスの感染拡大に対応する緊急事態宣言を受け臨時休校となっていた県内公立小中学校などの多くが11日、授業を再開した。松浦市志佐町では県地域交通安全活動推進員松浦地区会(田中幸雄会長)の会員らが通学路に立ち、久しぶりに登校する小学生らに声を掛け、安全を見守った。
 県公安委員会が任命する同推進員は、市内に5人。主に交通量の多い国道や事故多発地点で街頭指導に当たっているほか、高齢者の事故が続発する際には自宅訪問して交通安全指導をしている。
 今回は、東京で横断歩道を自転車で渡っていた中学生がひき逃げに遭い、死亡した事件を受け、「学校再開で休み明けの子どもたちが交通事故に遭うことがないように」と、通常していない通学路での指導を計画。会員4人が松浦署員と市立志佐小正門前の通学路に立ち、「おはよう」「元気ね」などと登校する児童に声を掛け、道路の横断などを指導した。
 田中会長は「せっかく学校が再開されたのだから子どもたちの元気な笑顔を守りたい」と話した。