完全予約制で、24時間利用できる個室型プライベートジム「リリーシェアリングジム」は、4月2日に佐世保市白岳町に2店舗目を開く。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、不特定多数の人が出入りする施設が敬遠される中、他人と触れ合わずにトレーニングできる場所として注目を集めそうだ。
2019年9月に北松佐々町で開業。店舗には33平方メートルのトレーニングルームを2部屋設け、筋力や脚力などを鍛える4種類の器具を置いた。常駐スタッフはおらず、利用時には独自のシステムで開錠して入退室。周囲を気にせず集中できる。
会員制でスマートフォンのアプリから予約。1回60分で1部屋を貸し切る。24時間利用でき、会員1人につき、同伴者1人まで追加料金不要。会員家族は人数制限なく入室できる。
佐世保市吉井町の建設会社、エムズ専務の川下真廣氏（36）がつくった会社「Lily」が運営。筋力トレーニングが趣味という自らの経験を踏まえ、初心者や女性も利用しやすい施設を目指した。入会時には無料で器具の使用法などを教える。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、施設内はアルコールなどで消毒、除菌するなどの対策を取る。ほかのスポーツジムに比べ、「感染のリスクはほとんどない」（川下氏）。
人件費がほとんどかからず、狭い土地でも収益性を確保した。今後はフランチャイズでの展開も見据える。川下氏は「コロナの影響で家にこもりがちになる中、安心して体を動かせる場所にしたい」と話している。
会員料金は月1万円（4回利用可能）～。法人会員は月2万円（10回利用可能）。白岳店では28、29日に内覧会を開く。問い合わせはリリーシェアリングジム（電0956.80.4325）。