市川森一さん残したものは 森本レオさん、柴田美保子さん思い出語る

2020/01/22 [11:15] 公開

市川さんとの思い出を語る森本さん(右)と柴田さん=大村市、ミライon図書館

 諫早市出身の脚本家、故市川森一さんをテーマにした講演会が18日、大村市東本町のミライon図書館であり、市川さんの妻で女優の柴田美保子さんと俳優の森本レオさんが思い出を語った。
 市川さんは2006年に設置された「県立図書館在り方懇話会」で委員を務めた。その中で、県と市の連携の重要性や「もっと広々とした県央に移ってもいい」など、現在のミライon図書館につながる発言をしていたという。
 森本さんは、駆け出し時代の思い出や市川さんが仕事に行き詰まると電話があり、たわいもない話で盛り上がったエピソードを披露。「(脚本の)タイトルのセンスが良く、才能だったんだろうね」としのんだ。
 柴田さんは、市川さんが諫早図書館で始めたシナリオ講座に触れ「こうした活動を残せて良かった。市川に続いてくれる人が出てきてくれれば」と期待した。
 森本さんは、市川さんについて「夢をずっと大事にした人で、長崎をよくしたいとの思いを抱いていたのでは。(図書館で)本を読みながらふと思いをはせる幸せを感じ、自分の夢を育ててほしい」と話した。