ドック型輸送揚陸艦 ニューオーリンズ公開 米海軍佐世保基地 9隻態勢に

2019/12/05 [00:03] 公開

LCACなどを収容できるウェルドックを公開して説明する乗組員=ドック型輸送揚陸艦ニューオーリンズ

 米海軍佐世保基地は4日、新たに配備されたドック型輸送揚陸艦ニューオーリンズの艦内を報道陣に公開した。強襲揚陸艦アメリカも近く配備予定で、基地は1隻増えた9隻態勢になる。佐世保基地は「揚陸艦隊の機能が増強された」としている。

 佐世保基地によると、ニューオーリンズは全長約208.5メートル。乗組員約360人に加え、海兵隊約600~800人の輸送が可能という。ヘリコプターやMV22オスプレイを運用でき、エアクッション型揚陸艇(LCAC)2機や、水陸両用車(AAV)14台をウェルドックに搭載できる。

 艦長のスコット・ミラー大佐は佐世保配備について「揚陸即応部隊の揚陸能力を大幅に向上させる。インド太平洋地域における動的な安全保障環境に寄与する準備ができている」と述べた。

 専門家はアメリカがウェルドックを備えていないため、ニューオーリンズを付随させて同時に配備すると分析している。佐世保基地はこの見解を否定した上で「米海軍はインド太平洋地域に最新の機能を持つ艦船を配備し、同盟国との作戦を遂行するために対応している」とした。