茨城国体ボルダリング 大河内、木下3位 同級生ペア2人の時間を堪能

2019/10/06 [11:11] 公開

【スポーツクライミング成年女子ボルダリング決勝】実力を発揮して3位入賞した長崎の大河内(西九州大、左)と木下(イノベーション21ビル)=鉾田市総合公園特設競技場

 久しぶりに過ごす2人の時間を、思いっきり堪能した。
 スポーツクライミング成年女子のボルダリングは、2015、16年の国体少年女子を連覇した大河内(西九州大)と木下(イノベーション21ビル)の同級生ペアで3年ぶりに挑戦。「やっぱり楽しかった」(木下)。3位という好成績もうれしかったが、2人は国体に一緒に出られたことが、何よりもうれしかった。
 前日の予選は四つの課題すべてを攻略して2位通過。難易度が格段に上がった決勝は、第2課題まで完登ゼロと大きく出遅れたが、ここで「横で茜(木下)が冗談を言ってたから笑ってしまった」(大河内)。リラックスして臨んだ最も傾斜が大きい第4課題を大河内は一発でクリア。その相棒からのアドバイスを受けて挑んだ木下も1回目のアタックで完登した。順位は一気に上がった。
 小学生のときにクライミングを通じて仲良くなった2人。佐世保東翔高(長崎県)時代は、そろって全国、国際大会で好成績を残して注目された。国体でペアを組むのは、高校卒業以来だった。
 決勝は2人とも四つの課題の一つずつしか完登できずに、少しの悔しさは残った。それでも、木下は「出るだけで特別な気持ちになった」と笑った。大河内も「思い通りにいかない部分はあったけれど、やっぱりいいチームワークだった」と納得の表情を浮かべた。そんなどこのチームよりも気心が知れた2人が挑んだ今大会。3位という結果は、必然だった。