中国盆が開かれている長崎市鍛冶屋町の崇福寺で28日夜、お金に見立てて金と銀の紙で作った円すい状の「金山」「銀山」を華僑の人々が燃やし、先祖の霊を送り出した。
崇福寺は中国・福建省から移り住んだ人々の菩提(ぼだい)寺。中国盆は旧暦の7月26日から3日間行われる伝統行事で、約400年続いている。先祖が「あの世」でも生活に不自由しないようにと、高さ約1.5メートルの「金山」「銀山」を燃やし、ささげる習わしがある。
この日は中国盆の最終日。僧侶が読経した後、総代が「金山」「銀山」に点火。爆竹の音ともに勢いよく燃え上がった。長崎市の中学1年、伊吹美裕さん(12)は毎年訪れており、「亡くなった人には天国で幸せに暮らしてほしい」と話した。
金山・銀山 勢いよく燃え 長崎・崇福寺 中国盆フィナーレ
長崎新聞 2019/08/29 [10:38] 公開