「医療的ケア児」勉強会スタート 多職種連携で支援へ

2019/07/19 [11:43] 公開

医療的ケア児について説明する岡田医師=佐世保市祇園町、佐世保医師会館

 たんの吸引や人工呼吸器などの医療的ケアが日常的に必要な子ども「医療的ケア児」らを多職種が連携して支援することを目指す勉強会が17日、佐世保市内で始まった。県から県医師会への委託事業で月1回開催。県北、県央、島原、長崎市とその近郊の4地区を順番に回る。
 多職種が各地区の現状や課題を共有し、課題解決に取り組む。17日は医療、福祉、教育、保育、行政の関係者約140人が参加した。
 県小児科医会在宅医療部会長の岡田雅彦医師が各地でケア児の実情や実数を把握する必要性を訴え、災害時の医療機器の電源確保や保育所の受け入れ態勢などの課題を説明。参加者も災害対策の重要性や保育所利用の難しさについて発言した。この後、参加者は自由に意見交換をして関係づくりに努めた。