江戸期の長崎街道 インフラ 歴史学ぶ

2019/07/17 [11:00] 公開

松原宿活性化協議会のメンバーから話を聞く生徒ら=大村市、旧松屋旅館

 江戸時代の長崎と小倉を結んだ長崎街道にスポットを当て、高校生と大学生が共同でインフラや歴史、地域づくりなどを学ぶ「長崎街道インフラさるくin大村」が10日、県立大村高(鶴田勝也校長、897人)などであった。
 長崎街道の全体像を理解すると同時に、課題を考えてまとめる力をつけてもらうのが狙い。大村高と長崎ウエスレヤン大が初めて企画し、生徒と学生計約80人が参加した。
 生徒らは5月と6月の計2回、専門家による講義をはじめ、さまざまな分野で課題を考えるグループワークに臨んだ。最終回の7月10日は、国土交通省九州地方整備局や県央振興局、福重郷土史同好会など各分野の専門家による講演やフィールドワークがあった。
 このうち江戸時代に長崎街道の宿場町だった大村市松原本町の旧松屋旅館には約30人が訪問。同旅館を拠点に活動する町おこし団体、松原宿活性化協議会のメンバーから地域の歴史や産業、文化について話を聞いた。
 大村高2年の奥山ひとみさん(17)は「いろんな世代の人が一丸となってまちづくりに取り組んでいることが、とてもすてきだと感じた」と感銘を受けていた。