海上自衛隊の練習艦が佐世保に入港 4隻850人を歓迎、あす出港

長崎新聞 2025/04/05 [12:15] 公開

佐世保港に入港し歓迎を受ける乗組員=佐世保市、倉島岸壁

佐世保港に入港し歓迎を受ける乗組員=佐世保市、倉島岸壁

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海上自衛隊練習艦隊(司令官・渡邉浩海将補)の4隻が4日、佐世保に入港し、約100人の関係者らが歓迎した。乗組員は佐世保地方総監部の役割などを学び、6日に出港する。

 艦隊は掃海母艦「うらが」、護衛艦「てるづき」「うみぎり」、練習艦「しまかぜ」。乗組員は実習幹部の196人を含む約850人。近海練習航海に励んでいる。15日に江田島(広島県)を出港し、30日まで舞鶴(京都府)や横須賀(神奈川県)などを巡る。

 佐世保市干尽町の倉島岸壁で歓迎行事があり、田中英隆副市長が「厳しい訓練が続くと思うが、さらに成長することを祈念する」と宮島大典市長のあいさつを代読。渡邉司令官は「実習幹部はシーマンシップ、リーダーシップ、そして必要な知識、技能について、海の上で訓練する。あこがれの地、佐世保で研修をして楽しみたい」と語った。

 乗艦する佐世保市出身の内田海翔さん(28)は「実習で学んだことを幹部として実践し、国防に携わる」、杉町夏穂さん(23)は「現場の意見を吸収して、ニーズにあった艦艇を開発したい」と将来の目標を語った。