妻を説得、通報を促す…詐欺被害を防いだコンビニ店員、長崎・壱岐署が感謝状

長崎新聞 2025/05/06 [12:56] 公開

感謝状を受け取った町田さん(右から2人目)と下條さん(同3人目)=壱岐署

感謝状を受け取った町田さん(右から2人目)と下條さん(同3人目)=壱岐署

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ニセ電話詐欺被害を防いだとして、壱岐署はファミリーマート壱岐郷ノ浦東店(長崎県壱岐市郷ノ浦町)店員、町田智也さん(21)と下條響矢さん(22)に署長感謝状を贈った。
 同署などによると、3月27日午前4時ごろ、夫婦で来店した60代男性が高額の電子マネーカードを購入しようとした。町田さんが購入理由を尋ねたところ、男性は「パソコンがウイルスに感染した」とメッセージが表示され、「対策費用として20万円分の電子マネーが必要だと指示された」などと説明。男性に詐欺の可能性があると伝えたが、男性が聞き入れなかったため、2人で妻を説得し、署への通報を促した。
 同署は一定額を超える電子マネー購入者への声かけや通報をし、被害を未然に防ぐ協定を管内のコンビニなどと締結している。同署で4月24日、坂瀬俊成署長から感謝状を受け取った町田さんは「今回の件でほかの店員の皆さんにも意識づけになったと思う。これからも積極的に声かけしていきたい」と話した。