北部九州総体2024 セーリング 長崎工女子、学校対抗4位 女子ILCA6級 久松(長崎北陽台)健闘10位

長崎新聞 2024/08/17 [12:30] 公開

提供・【運動】北部九州総体 セーリング 長崎工

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  • 【セーリング女子420級】6位入賞した長崎工A艇の西平(右)・出田組=和歌山市、和歌山セーリングセンター沖
  • 【セーリング女子ILCA6級】10位と健闘した久松(長崎北陽台)=和歌山市、和歌山セーリングセンター沖
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全国高校総合体育大会(インターハイ=北部九州総体)は16日、和歌山県でセーリングの最終レースが行われ、長崎県勢は女子420級の長崎工A艇が6位、B艇が15位に入り、各校上位2艇の合計得点で競うコンバインド(学校対抗)で4位入賞した。
 女子ILCA6級の久松希樹(長崎北陽台)は10位と健闘。男子420級の長崎総合科学大付は34位だった。
 17日は佐賀市などで今大会最終競技の水泳(競泳、水球、飛び込み)が始まる。


◎若い力/長崎工女子 学校対抗4位/「みんなと協力できた大会」

 高校から本格的に競技を始めた選手たちが和歌山の海で躍動した。セーリング女子420級に臨んだ長崎工のA艇が6位、B艇が15位、コンバインド(学校対抗)で3位と1点差の4位と健闘。メダルに届かなかった悔しさも残ったが、主将の西平は「みんなと協力できた大会だった。意味ある4位だと思う」と仲間たちの思いを代弁した。
 中学時代にヨットに乗っていたメンバーはいない。そんな“素人集団”が、三嶋監督の熱心な指導を受けて力をつけてきた。3年前の夏、A、B艇が1、2位となり、コンバインドも制して完全優勝した先輩たちを目標に、地道に努力を重ねた。結果、西平と出田は5月のアジア・オセアニア選手権で世代別日本代表入りするほど成長した。
 今回はA艇が西平・出田組、B艇が谷口・濵本組で出場。レース初日の第3レースでA艇が4着に入るなど、まずまずのスタートを切った。以降はB艇も徐々に調子を上げ、第3日を終えた時点でA艇が6位、B艇が17位。まだメダルを狙える位置につけていた。
 迎えた最終日の第7レース。選手たちは「まず楽しもう」と決めて海に出た。台風の影響で風が不安定な中、2艇は的確に風を捉えた。課題だったコース取りもうまくいき、最後はA艇が5着、B艇が今大会最高の6着でフィニッシュした。
 ジュニア時代からの経験が豊富なライバルたちと競い合った4日間。目標の日本一には届かなかったが、十分に全国で戦える力は示せた。三嶋監督が言った。「練習量や経験値を考えれば、この順位は立派。もっと上まで目指せる力は持っている」。再挑戦の舞台は秋の佐賀国スポだ。