自動車工学科に女子生徒が3人入学 「整備士目指す」

2019/04/10 [00:00] 公開

自動車工学科に入学した(左から)松尾さん、小山さん、松下さん=佐世保実業高

 長崎県佐世保市母ケ浦町の佐世保実業高(橋本隆保校長)の自動車工学科にこの春、女子生徒が3人入学した。同科は設立して46年目だが、これまでに女子生徒は10人ほどしかおらず、一度に3人が入学したのは初めて。久保寿伸科長(66)は「驚いた。整備士を目指し頑張ってほしい」と期待する。
 小山美姫さん(15)、松尾咲里(せり)さん(15)、松下優子さん(15)。国家資格の3級自動車整備士の取得を目指し、組み立てや解体、エンジンの仕組み、点検方法を学ぶ。
 小山さんは車好きの両親の影響で、中学1年のときに整備士を志した。昨年夏のオープンスクールでタイヤの取り付けや洗車を体験。あらためて車に関わる仕事に憧れ、入学を決めた。「男性が多い職業だけど、活躍できるように頑張りたい」と意気込む。
 松尾さんも整備士を夢見ており「基礎をしっかり勉強する」と意欲十分。松下さんも「いろんな資格を取りたい」と力を込める。久保科長は「自動車業界は近年女性が増えている。大事に育てて、整備士として送り出したい」と話した。