韓国人ドライバーによる交通事故が対馬で増えている。長崎県対馬市と在福岡韓国総領事館は3月28日、対馬市厳原町の厳原港で韓国人旅行者向けの交通安全キャンペーンを開き、事故防止を呼び掛けた。
キャンペーンは、対馬を訪れる韓国人観光客が昨年初めて40万人を突破したことを受け初めて開催。日本側は比田勝尚喜市長ら計20人、韓国側から孫鍾植(ソンジョンシク)総領事ら計14人が参加した。
孫総領事は「対馬は釜山から一番近い日本。韓国人がより安心して旅行できるよう、市と共催した。両国の機関が力を合わせた良い事例」とあいさつ。比田勝市長は「事故が減少するよう声をかけていきたい」と述べた。
参加者は、韓国・釜山からの高速船到着に合わせ、同港国際ターミナル前で「車両は(右側通行の韓国と違い)左側通行です」などと韓国語で書かれたリーフレット約150部を配った。
対馬南署によると、対馬市を訪れた韓国人が昨年、レンタカーで起こした交通事故は64件(人身1、物損63)で、対馬市内の交通事故総数の約11.5%に上っている。2014年は同17件(すべて物損)。事故発生件数は約4倍に増えている。