長崎総合科学大で陶器市 波佐見焼の魅力広く知って 

2019/03/22 [00:00] 公開

 長崎総合科学大総合情報学部総合情報学科マネジメント工学コースの学生たちが運営する春休み限定の「波佐見陶器市」が、長崎市網場町の同大で開かれている。この春4年生になる同コースの井上詩野さん(21)は「自分たちで商品選びや仕入れ、販売、マーケティングなど全てに取り組んでいる。波佐見焼の魅力を広く知ってほしい」と、地域住民らに来店を呼び掛けている。

 陶器市は、西海陶器(東彼波佐見町)との共同研究。学生たちがキャンパス内のカフェテリアに、皿や茶わん、湯飲み、丼など約100種類の陶器を並べた。大学のロゴが入ったマグカップも販売している。

 会場では、料理本を展示したり、波佐見焼のテーブルコーディネートを提案したり。大型パネルで日本遺産「日本磁器のふるさと 肥前~百花繚乱(りょうらん)のやきもの散歩」も紹介している。

 マネジメント工学の研究活動の一環として、学生たちが商品選択から販売実践、宣伝広告など店舗業務の全てに携わり、来店者数や販売状況などに応じて軌道修正もしていく方針。もうけ分は大学に寄付する。総合情報学科の山路学講師は「地元の東長崎地区は若い世代が増えている地域で、市場開拓も目的の一つ。ひとづくり、まちづくりの一環でもあり、陶器市を通して大学に少しでも興味を持ってもらえたら」と期待している。

 陶器市は4月7日まで。長崎市宿町の長崎ペンギン水族館横で販売する日もある。営業日、営業時間、販売会場は長崎総合科学大ホームページ(HP)に掲載している。

学生たちが研究活動の一環で切り盛りする波佐見陶器市=長崎総合科学大