まるで「異世界」スタジアムシティホテル長崎 眺望抜群…プールや温泉も 2年目記者2人が体験

長崎新聞 2024/10/09 [11:30] 公開

9階客室のベランダからスタジアムを見下ろす記者2人。市街地の夜景も楽しめた

9階客室のベランダからスタジアムを見下ろす記者2人。市街地の夜景も楽しめた

  • 9階客室のベランダからスタジアムを見下ろす記者2人。市街地の夜景も楽しめた
  • サッカーにこだわったデザインの5階客室。外のプライベート席から観戦できる
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長崎スタジアムシティ(長崎市幸町)と同時に14日開業する「スタジアムシティホテル長崎」。日本初のスタジアムビュー(眺望)が売り。運営するリージョナルクリエーション長崎(同市)の折目裕執行役員は「プールや温泉などコンテンツは豊富。サッカーの試合がない日も純粋に楽しめる」と胸を張る。入社2年目の本紙記者2人が一足早く宿泊体験し、その魅力に触れた。

 全243客室の約7割からスタジアムを一望できる。最も低価格なツイン(31~39平方メートル)は1泊朝食付き2人利用で1人当たり1万6400円から。最上級のスイート(13階、65平方メートル)は同じ条件で7万7200円から。記者が泊まったのは9階のツイン。カーテンを開けると、青々とした芝生が目に飛び込み、その迫力に圧倒された。遠くにはクルーズ船が浮かぶ長崎港が見えた。

 フレンチやイタリアン、和食などレストランは宿泊者以外も利用できる。7階のフレンチ「レ・サンクサンス」は、小見由貴シェフが野菜や畜産の農家を80軒以上訪問し「本当においしいものだけを集めた」。趣味も「食材探し」といい、こだわりがにじむ。朝食会場はバイキング形式で、ホテル内で焼いたパンや長崎かまぼこのソテーなど約30種類が並び、季節に合わせてメニューは変わる。最上14階には実業家の堀江貴文氏らが手がける会員制和牛専門店もある。

 5階客室は企業が契約する「プラチナBOX」。Jリーグや海外リーグのチームカラーなど各室のデザインが違い、ベランダとつながったプライベート席でゆったり観戦できる。試合がない日は一般客も宿泊OKだ。

 記者は6階で水着に着替え、長さ25メートル以上のプールとサウナ、ジェットバスを行ったり来たり。どの窓からもスタジアムの眺望が広がる。締めは地下約1500メートルからくみ上げた天然温泉。至高のひとときを過ごした。

 客室アメニティーのシャンプーやコンディショナーなどは親会社ジャパネットホールディングス(佐世保市)が自社製造。ベッドはアスリートなども使う「エアウィーヴ」を採用した。家具や家電は全て客室内に表示したQRコードから購入でき、通販大手「らしさ」が垣間見えた。

 総事業費約1千億円を投じて生まれた街に1泊し、「楽しい」を具現化したような“異世界”に浸ることができた。また来たいよな-。同期2人でそう話しながらホテルを後にした。