宝塚歌劇団の俳優養成機関「宝塚音楽学校」で1日、2023年春に入学した第111期生の卒業式が開かれた。歌劇団が23年の俳優急死問題を受けた「改革」を誓う中、2年間、ダンスや歌、芝居などの厳しい稽古を乗り越えた39人の卒業生がタカラジェンヌの道を歩み始める。
歌劇団では宙組の女性俳優が23年9月に急死。親会社の阪急阪神HDが昨年3月、上級生らのパワハラを認めて謝罪し、遺族に補償する内容で合意した。組織改革への決意も示され、今年1月には俳優との契約形態の見直しなどが発表された。
卒業生総代の光田悠那さんは「これからも『清く・正しく・美しく』の思いを胸に精進します」と誓った。