段ボールいかだ 白土湖で熱戦 島原「水まつり」初のレース 島原城を模したデザインも

長崎新聞 2024/08/30 [11:00] 公開

段ボールで手作りしたいかだで白熱したレースを展開する参加者=島原市上の原2丁目、白土湖

段ボールで手作りしたいかだで白熱したレースを展開する参加者=島原市上の原2丁目、白土湖

  • 段ボールで手作りしたいかだで白熱したレースを展開する参加者=島原市上の原2丁目、白土湖
  • 島原城をイメージしたいかだも出場した
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段ボールで手作りしたいかだでスピードやデザインを競う第1回「白土湖ダンボールイカダレース」(島原水まつり実行委主催)が25日、長崎県島原市の白土湖であり、市内外の19チーム52人が参加した。
 白土湖は1792年の眉山崩壊(島原大変)で生じたくぼ地に多量の地下水が湧き出したことで生まれ、現在も日量推定4万トンが湧出している。レースは島原大変の犠牲者を慰霊する水まつりの一環で、島原青年会議所などでつくる実行委が郷土へ愛着を深めてもらおうと初めて開いた。
 島原大変の鎮魂祭の後、湖を南北に縦断する約100メートルのコースで1~2チームずつ競漕(きょうそう)。家族ぐるみの付き合いという島原市有明町の父親2人が乗り組んだ「有明ガァッパ」(平田京介代表)が1分36秒で優勝し賞金5万円を獲得した。
 ほかに島原城を模したいかだで出場した島原市の「池田病院リハビリテーション部」(大石賢代表、5人乗り組み)がアイデア賞。南島原市の「打倒JC」(高木紗笑代表、2人乗り組み)がチームワーク賞。島原市の「松山に巻き込まれ」(松山一輝代表、3人乗り組み)が特別賞。
 同市立大三東小児童のチーム「大三東ガールズ」の伊達莉歩さん(10)、稲田梨杏(りん)さん(9)は「水が冷たくて気持ち良かった。いかだは夏休みの工作として提出したい」と話した。